とりあえず、境界線の「こちら」側と「むこう」側では、「現実」という言葉が意味するものが違う。 「みんなちがって、みんないい 」的発想でいけば、それぞれの層が違った現実を生きるのは別に悪いことではないように思う。しかし、そこには深刻な問題が潜んでいる気がする。それは「共感」が働きにくい、という問題だ。 私たちの共感が、どのようなメカニズムで生まれるのかという議論には立ち入らないが、コミュニティーや共同体の存在が鍵をにぎっていることは間違いないだろう。同じ人間でも、身近にいる人と世界の裏側にいるまったくの赤の他人に対する共感が同じとは言えないだろう。理念としては同じであるべきかもしれないが、やはり濃淡や強弱は出てきてしまう。 共感は、何か同じものを共有している、あるいは同じものに属している、という感覚から生まれてくるのだろう。 まったく反対の二種類の感想の存在は、片方の側からもう片方の側への共感が生まれにくいことを示しているような気がする。ようは「そういう奴らがどうなろうと、知ったことはない」という感覚だ。
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Posted on Saturday January 28th